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『成瀬は信じた道をいく』あらすじ・感想|成瀬節は健在!笑って元気になれる待望の続編

『成瀬は信じた道をいく』ってどんな話?
前作『成瀬は天下を取りにいく』より面白い?

そんな方に向けて、本記事では『成瀬は信じた道をいく』のあらすじや見どころ、読んだ感想をネタバレを控えめに紹介します。

2024年本屋大賞を受賞した『成瀬は天下を取りにいく』の続編となる本作。主人公・成瀬あかりは高校生となり、相変わらず周囲の常識に流されることなく、自分の信じた道を突き進みます。

成瀬らしい自由な発想と行動力はそのままに、彼女と出会う人たちの人生にも少しずつ変化をもたらしていく、笑いと温かさに満ちた作品です。

※この記事はストーリーの核心に触れない範囲で紹介しています。


『成瀬は信じた道をいく』とは?

  • 著者:宮島未奈
  • ジャンル:青春小説・連作短編集
  • 『成瀬は天下を取りにいく』シリーズ第2作

舞台は前作に引き続き滋賀県大津市。

本作では、高校生になった成瀬の日常だけでなく、彼女と関わるさまざまな人たちの視点から物語が描かれます。


『成瀬は信じた道をいく』あらすじ【ネタバレなし】

高校へ進学した成瀬あかりは、どんな環境でも自分らしさを失いません。

新しい友人との出会い、地域の人たちとの交流、思いがけない出来事――。

どんな場面でも成瀬は「普通ならそうする」という考え方に縛られず、自分が正しいと思うことを自然体で実践していきます。

本作は6つの物語からなる連作短編集です。

高校生活を送る成瀬をはじめ、彼女に憧れる後輩、成瀬と偶然関わる大人、自治会活動に携わる人など、主人公が変わるエピソードも収録されています。

最初は「ちょっと変わった子だな」と思っていた人たちが、成瀬の真っすぐな言動に触れ、自分自身の考え方を少しずつ変えていく様子が丁寧に描かれています。


印象的だったエピソード

成瀬に憧れる少女の物語

成瀬に強い憧れを抱く後輩が登場します。

「成瀬みたいになりたい」と思いながらも、自分には同じことはできないと悩む姿は、多くの読者が共感できるポイントでしょう。

それでも成瀬と接するうちに、「誰かの真似をするのではなく、自分らしく生きればいい」と気づいていく過程が印象的でした。


地域活動でも成瀬節が炸裂

自治会や地域イベントなど、大人が中心となる場面でも成瀬は物おじしません。

誰も思いつかないような発想で周囲を驚かせながらも、不思議と人を巻き込み、場の空気を変えてしまいます。

決して目立とうとしているわけではなく、「面白そうだからやってみる」という純粋な気持ちで行動しているところが、成瀬らしい魅力です。


成瀬は変わらない。でも周りが変わる

前作でも感じたことですが、このシリーズの面白さは、成瀬自身よりも「成瀬と出会った人」が変化していくところにあります。

最初は理解できなかった人が、最後には成瀬の考え方に背中を押され、新しい一歩を踏み出していく――。

そんな温かなストーリーが、本作でも随所に描かれています。


最終章は思わず笑ってしまう展開に!

本作の見どころのひとつが、最後に収録されているエピソードです。

それまで積み重ねられてきた「成瀬らしさ」が、まさかこんな形で発揮されるとは思わず、私は思わず笑ってしまいました。

詳しく書くとネタバレになってしまうので控えますが、「そう来たか!」とページをめくる手が止まらない展開が待っています。

成瀬はいつも通り、自分の信じたことを淡々とやっているだけなのに、その行動が周囲を巻き込み、予想もしない方向へ物語が転がっていくのです。

クスッと笑えるだけではなく、「やっぱり成瀬は成瀬だな」と思わせてくれる締めくくりで、読み終えたあとには自然と笑顔になっていました。

シリーズを読んできた人なら、「最後まで期待を裏切らない!」と感じること間違いなしです。


読んだ感想

本作を読んで改めて感じたのは、成瀬は決して「型破りな主人公」ではないということです。

彼女は周囲を驚かせる行動を取りますが、その根底には「約束は守る」「努力を惜しまない」「相手を尊重する」という誠実さがあります。

だからこそ、最初は戸惑っていた人も、いつしか成瀬を信頼するようになります。

前作以上に「人とのつながり」が描かれており、読み終えたあとは心がじんわり温かくなりました。

大きな事件が起きるわけではありませんが、日常の中にある小さな幸せや、自分らしく生きることの大切さを教えてくれる作品です。


『成瀬は信じた道をいく』はこんな人におすすめ

  • 『成瀬は天下を取りにいく』が好きだった人
  • 読後感の良い小説を探している人
  • 前向きな気持ちになれる本を読みたい人
  • 青春小説やヒューマンドラマが好きな人
  • 日常を描いた温かい物語を楽しみたい人

まとめ

『成瀬は信じた道をいく』は、主人公・成瀬あかりの変わらない魅力と、彼女に出会った人々の成長を描いた心温まる連作短編集です。

「自分の信じた道を歩く」というシンプルなテーマを、ユーモアたっぷりのエピソードで描きながら、読者に勇気を与えてくれます。

前作を読んだ人はもちろん、本作から読み始めても十分楽しめる内容ですが、成瀬という人物の魅力を存分に味わいたいなら、ぜひ『成瀬は天下を取りにいく』とあわせて読んでみてください。

きっとあなたも、読み終えたころには成瀬のファンになっているはずです。

あ、そうそう作者の宮島未奈さんのファンにもなって、他の作品も読むつもりです!

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